隅田の苫屋のぶろぐ


by hg20706
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歴史観

最近、歴史の話をする機会があり
「人権の無い時代は恐ろしい」という話を聞く。
面白い視点だ。

日本で中世と区分される時代、女性が行商をしていた。
そのことは同時期の欧州と比較して、すばらしいことだと思うという私の話に対して、
成功論の裏には、道々何をされるかわからない危険があったと仰る。
移動はその覚悟の上の成功例である。一概に賛辞すべきではない。
仰るとおりである。
しかし、その確率が欧州の中世や近代と呼ばれる時代に比べて格段に低いことが、
その様な人々が存在したことで想像できるので、
私は当時の日本は、現代と同じではないが、安全といえると思っている。

日本の中世は女性が保護の対象であった時代ではない。
自分の身は(当然、神仏や男性などの保護を含めて)自分で守り、責任も自分でとってゆく。
自立はしていたが、人権思想はないので、「人権がない」という言葉は正しい。

近代、人権のうまれた時代では、女性は保護の対象であった。
安全は高まったのだろう、世界中で女性の移動が行われた。
覚悟をして移動することは、国内であれば極端に少ないであろう。
しかし、事故が無いかといえば、そうではない。
交通事故、遭難、少ないにしろ誘拐暴行。安全性に極端な違いはないと思うのだが。
とまれ、仰った方は若い男性であり、ご婦人方を前にしてとても男らしい発言だとは思う。

まぁそれより今回面白かったのが
「人権」という近代思想をもってスパッと歴史を批評されたことで
私のような酪農学部出の門外漢とは違う
近代歴史教育を鮮やかにみせられた思いがした。
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by hg20706 | 2010-04-05 19:02 | くだらない戯言