隅田の苫屋のぶろぐ


by hg20706
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ひとことで云えば”古い”
昨今は漫画でもきちんと検証して、何故信長は残酷だったのかを
時代背景や周辺環境を踏まえて、新しい意見を出している
山岸良二先生は
たとえ専門の考古学ではないにせよ
コラムとして金をとって書くのだったら
数十年前のマルクス史学なんて捨てて
ちゃんと調べて自分らしい意見を書けよ
http://toyokeizai.net/articles/-/159191

拙の話しから始めるが
高校の歴史の教科書を読んで
マキャベリとマルクスが共に独裁というものを考えたと書いてあったのに興味を持った
その時のイタリアとドイツの悲劇、それに対してどう考えたのか
マキャベリズムという言葉をただ皮肉った教科書執筆者の文章に納得できなかった
歴史観とは、歴史を調べて、自分の中で再構築することだと思う。
国の統一を悲願とする、独裁による平和を求める当時の人の気持ちを考えることは、
サバイバル意識が浮上する現代日本においても温故知新として意味あることだと思う。


さて、本題に戻して
信長が”常人には理解しがたいほどの残酷性”を持っていたという山岸先生
常人って誰?
周囲に不信感をあらわにし、部下に理解、支持されなくて大名ができると、本気で思ってる?
戦国時代は、誰彼かまわず殺しあいをした?
ちょっと調べればわかることですが、戦国時代も他の時代も
戦争で斬り合いはごく一部、大部分の時間と労力をその前後の調略戦に費やします。
信長自身が最前線に出た時の殺戮数は多いですが
最前線に出るのは負け戦のあとなどに限られます
そして、出た後は多くの書物に大々的に実際以上に残酷な信長像が描かれる。
逆に最前線の部下は信長の指揮、指示がなければいつも死者を最小限に抑えるスマートな戦上手。
これって、調略戦のためのイメージ作戦ぽくないですか?
信長本人が来る前に、うちに味方しませんか?悪いようにはしませんよって言いふらしている髭ネズミ
想像してみてください。よく知られた秀吉像にぴったりじゃありませんか
他の大名も、残酷性を表に出した時って、目的がはっきりしている時がほとんどです。

残酷なのは、そうしないと味方になってもらえないくらい、尾張兵が弱いから
どうすれば、交通の要所で、
東側に冷徹に荒武者たちを指揮する武田信玄や、毘沙門天の化身とまで云われた猛将上杉謙信、関東平野をまとめる北条が健在な状況で、何度も付け届けや息子の婚約という調略を続けるにせよ
いつ今川義元のように英雄が襲ってくるかわからない
こんな尾張をかかえて生き残ることができるか
交通の要所は情報の要所でもあるわけで
情報戦でも勝ちたいと思えば
何か突出して、こいつは手強いと思わせる必要があった
だから個人の残酷性を強調した
国を大きくして、将軍後見になった
そのほうが、山岸先生のいう二面性に合致しませんか?

先のマキャベリズムの一文に帰って
信長が天下布武を訴えたときに
部下がついていったのは
尾張の悲劇、岐阜の悲劇、当時の日本の悲劇に対して
人々が考えたことと一緒だった
世界共通、時代を超えて共通の悩みを解決してくれると
部下が期待した
この理解の方が自然じゃないですか

”歴史には、小説以上に「人間を考える材料」が満ちあふれています。”
山岸先生の仰るとおりで、二面性なんて言葉でごまかさないで

人は、生まれそだった環境の中で、出来るだけベストをつくそうとする
人間の本質に、誰も変わりはないと思います
時代を超越した英雄なんて、そうそう生まれません
ならば
”何故そうなったのか”
を考える
それが正解だと思います。

ps
「家臣団の城下町集住」や「楽市楽座の推進」
って信長の独創じゃないことも現代の常識です
特に”楽市楽座の推進”では
親の代から掌握していた津島ではなかなか許可されなくて
公家があがりをたっぷりとっていて、大名にとってうまみの少ない岐阜から始めている
堺も楽市にしないで上納金をとった
このあたりの気配りも、信長らしいでしょ
ほら、山岸先生の信長と違う信長像がでてきませんか
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# by hg20706 | 2017-03-13 01:58 | くだらない戯言

そこがキモかな

旅行先のフランス料理で白身魚と鮑の料理を食べたが、味が淡泊で鮑らしくなかった。帰路車中で、何故かと考えたら、丁寧に処理されたのだろう、肝の苦みと匂いが無かった。直前の海老のスープの濃厚さとの落差でよけいにそう感じたのかもしれないが。
翌日観光地で串焼きを食べるが、こちらには苦みと匂いがあって、今まで食べた鮑に近い。
いい勉強になった。
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# by hg20706 | 2016-12-01 23:01 | 変哲もない日常

歎異抄のすごいのは、悪人正機より、
”念仏は、まことに浄土に生まるるたねにてやはんべるらん、また 地獄に堕つる業にてやはんべるらん、総じてもって存知せざるなり。”という部分だと思う。
真実はたしかに生者には知りようがないことだから、正直だといえば正直だが
指導者の言葉としては、問題発言だと思う。
拙が、ナザレのイエスと親鸞を似ていると思えないのは、ここである。
海千山千で自立心の塊のような鎌倉武士に何故他力本願が受け入れられたかの答えの一つが、この正直さであり、この章の本論である
”親鸞の言葉たとい法然聖人にすかされまいらせて、念仏して地獄に堕ちたりとも、 さらに後悔すべからず候。”
”よき人の仰せを被りて信ずるほかに、別の子細なきなり。”
他人を信じる、信じた以上迷わない、そしてたとえ誤っても自分の判断だから後悔しない。
他力本願とは、他人に寄っかかるのではなく、自分が信じる心だと思う。

日本の伝統的な心という言葉をたまに目にするが、時代によって日本人は変わってきているように思う。
この本は鎌倉武士、板東武者の特徴としてとらえていいと思う。
ありがたいのは、このような言葉が残っているおかげで、現代の自分が自分なりの道を捜すことができること
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# by hg20706 | 2016-09-04 20:49 | くだらない戯言

けんぽうろんぎ

盛んに行われている憲法改正論に乗っかって

改正はまず96条だけでいいと思います。
現行憲法が出来たとき、主権は国民にはありませんでした。
作成者は国民を信用していませんでした。
日本を変えるという作成者の意思に日本国民に対する信頼があるわけがない
占領下なのですから
96条の特殊性はそこからくるものでしょう

まずは、憲法を国民が直接さわることができる状態に
すなわち本当の国民主権にする
それだけでいいんじゃないでしょか
戦争に突き進もうが、社会主義独裁に突き進もうが
そのときの国民の意思で決めればいい。
選挙の度に、一条ずつでも信任投票すればいい。
いいものは残すでいいでしょう
ただ、主権者である日本人の誰も何も決められないことは良くない。

大阪都構想の住民投票は、否決という結果が、その時の市民権を持つ人の意思として示されました。市長もそれを尊重しました。
憲法もそれでいいでしょう。
自国民に対する信頼をまずは取り戻す。
憲法論の第一条だと思います。
改正即戦争なんて、国民を馬鹿にしています。

ps
ここでいう日本人は、日本国籍を有するものという意味です。
人種性別民族伝統関係なし
法律は文化ではなく生活です
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# by hg20706 | 2016-07-20 18:29 | くだらない戯言

男伊達

拙が生まれた街のあるときの市長は、
武道家で道場主、髭を蓄えた男前。
気配りが出来て、人を喜ばせるのが大好き
人の嫌うことは決してしない。
神社の祭りには市から補助を出して盛大にし、観光の目玉として市長自ら殿様の仮装をして参加
市役所は日本でも指折りの高さにして市民の誇りにする
市民との一体感をたいせつにして毎月のようにピクニック
死ぬまで市民から絶大な支持を得て市長を続けた


その間、下水道普及率日本最下位(ゼロパーセント)
道路拡張もなく人口は減り続け
市の財政は日に日に悪くなった

そう、人に嫌われることはしない人だから
人を悲しませること、迷惑をかけることが本能的にだめなのだろう
下水処理、焼却炉、道路拡張などは、多くの人にとって必要なことだが
必ず財産をなくしたり、平穏な生活を取り上げられる人が生まれる
空気を読む人にはそれがみえる
何度も頭を下げて、苦しみを他人に押しつけるかっこ悪さがみえる
男伊達とは遠い世界
だから先送りをする
男らしく生きようとする

男らしさをアピールする人に対する拙のイメージは彼である

ラガーマン森元総理も
今NHKででている加藤清正も
拙の中では彼にかぶって見える

空気を読まない、読めない人
伝教大師最澄
石田三成
男らしいという評価はないが
こんな人がいるから、困ったことだが
世の中が面白くなる
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# by hg20706 | 2016-07-11 22:12 | くだらない戯言

追憶

大学に入りたての頃、
父の知人に誘われて札幌のパキスタン料理店タージマハールで昼食をいただいた事がある
そのときに頂いたワインがおいしくて、
卒業してからずっと捜していましたが
何故か私の前には姿を見せなかった
爾来30年、口にすることもなく、瓶のラベルも忘れた今年
何回か行ったことのある京都のスーパーで見つけて驚いた
ブルーナン
日本酒に近い味なので、ワイン初心者にはありがたいお酒です
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# by hg20706 | 2015-10-09 07:26 | 変哲もない日常

夫婦のすれ違い

奥さんとは、着物好き、神社廻りが好き等の共通する趣味があるのですが
その中身は全然違います

着物について云えば
拙は作務衣から始まり、
慢性の肩こりが楽だということで古着を中心とした着物を毎日着ていました
一般的ではない着方や着物も、日常としてありうるかどうか、明治の写真なども参考に試しました

奥さんは、礼服として財産として、倒産したナショナルチェーンに出入りして和装のイロハを教わりました
後年は京都の織り元にも可愛がられていました。
それ以外にも京風のものが好きで、日本文化・伝統という言葉をよく口にします

ですから、奥さんの着物は、室町江戸の伝統とは違う、呉服業界独自の伝統にみえてしまいますし、自分の着物とは別の世界の物だと思っています。
奥さんにとって拙の着物は着物でなく、価値のない下品なものでしかないです。一緒にカレー屋に入れる着物を買っても一度も袖を通さずに捨てています。

神社も、奥さんは、神さんと対話して御利益を得る場所。御霊や寺は霊が怖くて近寄りません。
拙は、何故その場所に、それを祀ったのかの歴史を考える場所で、御霊系が多くなります。寺も同じ、特に戦国時代は砦としてよく利用されていて、城からちょうどいい距離にあります。
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# by hg20706 | 2015-08-04 22:14 | くだらない戯言

久しぶりに着物ネタ

ここ何年着物を着ていない奥さんが
久しぶりに着物を買いたがっています
単衣だそうですが
ちくせん
の麻縮や綿紅梅がいいのか
また伝統工芸とやらを口にして
普段着使いのものは着ないで棄てるのか
日本橋の古着屋でいいと云っていますが
不安です
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# by hg20706 | 2015-06-24 19:33 | 着物

堀口大學

NHKで
堀口大學 遠き恋人に関する調査
を観る。
堀口大學は詩人としてではなく、アルセーヌルパンの翻訳者として知ったので
あのフランス小説とは思えないべらんめぇ口調が納得できた
堀口訳は他の訳とは違いすぎて、翻訳なのか南洋一郎のような翻案なのかわからないところがあるが
面白さでは一番
アルセーヌルパンの逮捕
の下町生まれのパリっ子を江戸っ子に置き換えた語り口は、他の翻訳では味わえないです
是非おすすめ
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# by hg20706 | 2015-01-15 18:12 | 本のことなど

平和について

先に書いた文章は何を書いてあるかわかりにくいかと
特に”平和”という言葉の使い方に、読まれた方が混乱しそうなので
過去に書いた文章で補足する


こういうと驚かれるだろうが、”平和”という言葉はマイナスイメージを持たない貴重な言葉である。平和は麻雀は別にして、絶対的ないいもの、誰もが否定しないものとして常識扱いされている。
”人道”は最近は地球環境という視点から批判を浴びることがある。”社会主義”も独裁を連想される。”神”はカルトのイメージを持つ。”聖”は古くは高野聖、近年は聖○○学園。”天使”は早朝割引・・・失礼。

だが「平和の欠点を挙げろ」と云われて言葉につまらない人は何人いるだろう。
平和についての百家百論は、しかし、そのことを逆手にとって
「それは真の平和ではない」
と書き込めばたちまち霧散する。
今まで言葉を連ねた努力は何だったのかとむなしくなる。
なんなら喧嘩にならないですむ相手に試してみればよかろう。

そう、平和とは何を指すかという議論はあっても、平和そのものに否定的な人は去年くらいまでは極少数の変人のみであった。私もその変人の一人であることは自認している。先の命題は高校時代のものである。
昨年”平和ボケ”という言葉が流行ったが、これだけは平和そのものに抵触せずに平和にマイナスイメージをつけた新しい言葉だと思う。この言葉の延長線上にもしかしたら”平和”を絶対神のひな壇から叩き落すものがあるかと思っている。私が気後れすることなく平和という言葉を使えるのはその頃であろう
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# by hg20706 | 2014-07-17 22:54 | くだらない戯言